こんにちは。中田です。
今年の同志社大「サイエンスコミュニケーター養成副専攻」の2日間のワークショップが終わりました!
毎年参加させていただいています
以前は関西での講演会を手伝ってもらいながら、専門家の患者向けの話ってこうなんだなということを知っていただいていましたが、ここ数年はキャビンの動画制作の実践です。
題材としたのはこの動画(のうち座談会「MSの進行」部分)。
→世界多発性硬化症の日☆2023/5/28生配信ノーカット版
カット編集と、最低限のテロップを入れた状態の動画を共有。視聴者が理解しやすいように、どの時点でどういったタイトルやテロップを入れるか、を考えていただきました。
↑こういう所を考えていただきました。合計23箇所あります。
24人の学生さんが参加。まずは私からキャビンの動画制作の流れと作業内容を説明。また、MSの基礎知識が必要なので、大橋先生による「10分でわかる多発性硬化症」を視聴していただきました。
私はリモートでの参加でしたが、会場では池川先生(バナチPlus海外ニュースご担当のお医者さん)がスタンバってくださっていて、診療ガイドラインや参考書、バナチPlusも用意されていました。
そして1グループあたり4〜5人ずつに分かれてもらって、1日目はずっと作業です。
動画を何度も何度も何度も見ながら、テーマ名とテロップ(補足説明)を考えて、このエクセルに記入していきます。
2日目となる今日は作業の仕上げとグループ発表です。1グループの発表ごとに、私からコメントや感想を述べさせていただくスタイルで進めました。
新鮮なご意見や気付きをたっぷりいただきました!!
今後、全グループのエクセルファイルと発表スライドを参考に、この動画を仕上げていきます。ものすごい作業量になるので、年内に公開できるかどうか、というあたりになりそうです。
「MSの進行」という、専門家間でさえ分からないことが多いテーマに2日間取り組んでいただいて、大変だったと思います。
それでもこうして形にしてくれたことは驚きでした。発表用のスライド作成の速さにも驚き。驚きの連続の中、これらのファイルは私にとって大切な参考資料となりました。宝物です。
最近は「インフォームド・コンセント(説明と同意)」よりも「シェアード・ディシジョン・メイキング(共同意思決定:SDM)」。
考え方は賛同するんですが、でも実際には、そもそも病気や治療のことを分かっていないとお医者さんとの話し合いは難しいですし、お医者さんの説明も理解できない。そんな状況で「一緒に決めていきましょう」と言われても困っちゃう。特に急性期においては。
SDMのためにも、専門家の話を分かりやすく伝えるサイエンスコミュニケーターって必要なんですよね。
2日間お疲れさまでした。ありがとうございました!!
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