ブログ

多発性硬化症と手術(2)

こんにちは。中田です。応援やお見舞いのメッセージをありがとうございます。おかげさまで無事終わって経過も良好で明日退院します!

手術当日(13日)

手術は8:30から。6:00に浣腸して8:00にオペ着に着替えて看護師さんと向かいます。オペ室はたくさんありました。右足が悪いことを伝えておいたので、手術台に上るまで看護師さんが付き添ってくれました。手術台はベッドより細くて落っこちそうです。油断禁物。

たくさんの人がいて、主治医もいて、なぜかネイティブの英語も聞こえてきて学会みたいだなと思っているうちに、手際よく心電図と血圧とフットポンプの装置が次々と付けられて、最後に点滴のルート確保。

「入れますねー」で頭がグラングランして目が開けられなくなったと思ったら、名前を呼ばれて目覚めました。全身麻酔すごいです。手術は2分で終わりました(実際は2時間くらい)。

手術後の回復室に少しいて、その後は部屋に戻りました。覚醒は早い方だと言われました。人工呼吸による喉のイガイガが少しだけつらかったですが、これは翌日には治りました。

痛みに対してはこういうのが渡されて↓、痛い時にこれをポチると、持続的に入れられている鎮痛剤(フェンタニル)が増量されて、痛みがすぐにゼロになりました。しばらくすると切れてくるのでまたポチるの繰り返しでした。

あまりに効きすぎるから頻繁に使わないほうがいいんじゃないかなと思ったんですが、看護師さんも先生も、痛くなりそうな時に迷わず押せ押せと言うし、BOSSせんせいの「痛みは我慢しないで」の声も聞こえました。今にしてみるとこのあたりから翌日までがキツかったです。

尿道には管が入り、股に巨大ナプキンが挟まっているし、お腹からも太い管が出ていて、足はフットポンプで動かせない。このポンプはエコノミークラス症候群の予防のため装着させられていますが、これ意外に気持ちよかったです。日頃たまに、足が勝手にビクンと動く現象により睡眠を妨害されていますが、ポンプのほどよい圧迫感でそれが起こりませんでした。

オレンジのチューブから定期的に空気が送られます

痛い&動けないの夜に出たこれ↓、すごくおいしかったです。

手術翌日(14日)

まだすごく痛いのに容赦なく朝食。栄養士さんから「しっかり食べることが早期回復につながる」と聞いていたので、修行だと思って完食しました。痛くて座れないからベッドを20度くらいの角度にして。

その後、フットポンプは外されて弾性ストッキングになり、点滴と尿道カテーテルが取れて、最後にお腹の太い管を抜いてもらった瞬間、痛みが激減しました。座れるようになりました。

そしたら嬉しくなってきて、あれもこれもってしてたら、痛くなってきてしまってやっぱりまだ早いみたいです。BOSSせんせいから「動物は弱ると静かに身を潜めます」というメッセージが届きました。これが刺さり、弱った動物になりきって休むことにしました。

術後2日目(15日)

痛みはだいぶ軽減しましたが、歩くと腹部全体が相当ひどい筋肉痛のように痛く、病棟内をヨボヨボ歩いています。傷跡はキモくなりそうなので見ないようにしていますが、4箇所あるようです。治りもいいとのことでシャワーに入れました。売店にも行けました。

臓器が1つ減ってお腹のサイズはどうなるかなと思いましたが、むしろ張っています。

MS的に気になることとしては、点滴が抜けた時に、左手に震えと脱力があることに気付きました。いやな感じでしたが、徐々に治まってきているし大丈夫かなと思います。一連を簡単に、脳神経内科の主治医に報告しました。

それとここ数年、排尿の具合がおかしかったです。「すぐにトイレに行きたくなる」「急に行きたくなる」「行ったけどほとんど出ない」「出が悪い」などなど。

筋腫が小さくなるに連れてそういう症状は減り、今はすっきり出ます。ずっとMSによる排尿障害だと思っていましたが、筋腫のせいだったんだなと思います(脳神経内科の主治医と共有済み)。便秘はないです。

取った腫瘍は病理に出していて、1カ月後の外来で結果が出てようやく確定診断になるそうです。

診断といえば、そもそもの発端である虚血性大腸炎。こうなるとその診断もあやしいので、落ち着いたら内視鏡の検査に行こうと思っています。

しておけばよかったこと

振り返ると、MSで今ある症状を簡単に図説(人体図)しておけばよかったなと思います。術前外来、病棟看護師さん複数人、オペ室の看護師さんに「私は右足が悪いです」「しびれは両足にいつもあるけど気にならない程度」と、何度も同じ説明をしました。

それこそ「10分で分かるMS」に自分で書き込んで渡せばよかったです。

とにかく明日、退院できます。しばらくは生活が制限されそうですが(↓)ゆっくり元の生活を取り戻していきます。

手術のブログはこれでおしまいです。

応援してくださった方々、ありがとうございました!!

運営はみなさまからのご寄付に大きく支えられています。ぜひご支援をお願いいたします!→「ご支援のお願い」