今号は普段のコンテンツの他、セミナーや学術大会、カンファレンス参加報告など、別角度の記事も掲載しています。通読すると「多くの人が3疾患について考えている」「私1人だけではない」と思えるような号に仕上がっています! ▶もくじ→「情報誌バナナチップスPlus132号」 ▶購読方法→「お申込み」 |
以下、「特集」「医療相談」「海外ニュース」「おくすりのこと」の4つをピックアップし、紹介していきます。
特集「3疾患の違い」
今号も特集は専門家にお願いしました。東京の阿佐ヶ谷にある河北総合病院脳神経内科の荒木先生にご執筆いただきました。
MS、NMOSD、MOGADはよく一緒に取り上げられますが、どのような違いがあるのでしょうか。MSからNMOSD、さらにMOGADが分かれるまでの経緯や、それぞれの病態、症状・経過・検査所見の違い、急性期治療と予防治療の違いについて解説していただきました。
この記事を読むことで、それぞれの疾患の特徴をより深く知ることができ、ご自身の病気についてもさらに理解が深まることと思います。
専門的で難しい表現は先生にご相談した上で、一般でも理解できるように編集しています。
医療相談
医療相談のコーナーでは、多くの人から寄せられるお話を元にした質問にお答えしています。中田が初稿を書いて編集委員が医療監修しました。今月号のテーマは下記の通りです。
[多発性硬化症]
疾患修飾薬を変更する際の注意点
[視神経脊髄炎]
副作用リスクは患者背景で変わる
[MOG抗体関連疾患]
プレドニン®減量は総合判断で
質問はどれもケースバイケースであり、一般的な回答に落とし込むのに苦労しました。初稿から何度も修正を重ね、NMOSDに至っては初稿を丸ごと書き直してからも修正がありました。
という具合に個人差が大きい病気をこのように取り上げるのは難しいですが、同じ病気の患者さんを想像しながらご自身のケースを考えられる大切なコーナーだと思います。今後も継続します。
海外ニュース
今号も海外ニュースに力を入れました。編集委員で極力、新しい論文をピックアップしています。前号と同じように、難しい医学論文を一般でも分かるように解説しています。こちらも中田が初稿を書き、編集委員が医療監修しました。
[多発性硬化症]
・フレキサリマブ治験結果
・妊娠中の疾患活動性は新生児に影響しない
・不妊治療中もDMD継続
・抗体製剤治療中のウェアリング・オフ
[視神経脊髄炎]
・ユプリズナ®最終試験データ
・ユルトミリス®長期延長試験報告
・NMOSDの2型糖尿病発症リスク
・性ホルモンとNMOSD
[MOG抗体関連疾患]
・症状とMRI病巣のタイムラグ
・11%が髄液でのみ抗体陽性
・ステロイドの量・期間が再発に与える影響
今回はMSで1つ、NMOSDで2つ、治験結果の論文を取り上げましたが、治験の論文は特に解説が難しいです。どのような患者を対象にどのようなスタイルで治験を進めたか、何を評価したか、結果はどうだったかなど、詳細を書けば書くほど、記事としては分かりにくくなります。一方で絞り過ぎると大切なことが抜けてしまい、そのバランスが難しいのです。
という点を意識しても、今回はNMOSDのユプリズナ®の記事にだいぶ修正が入りました。4〜5回修正を繰り返して記事完成となりました。
おくすりのこと「薬と感染症」
こちらも中田が初稿を書き、編集委員が医療監修しました。
今回は近藤誉之先生による「生物学的製剤と感染症」の動画を元に、3疾患の患者さんに知っておいてほしいこと、近藤先生は何を伝えたいのかに焦点を当て、記事を書きました。
近藤先生のお話は、3回ほどお聴きすると分かり始めてきます。何度もお聴きしていると理解が深まってきます。この記事を読んでいただいて、そして改めて動画を見ていただくと、バッチリ理解できるかと思います☆
近藤先生は本当に大切なことをおっしゃっているのです。
おわりに
以上、見どころをご紹介しました。
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