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バナナチップスPlus129号見どころ

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特集「再発のきっかけ」

多発性硬化症も視神経脊髄炎も、再発を繰り返すことが特徴です。MOG抗体関連疾患も約半数の人が再発を繰り返します。そのため、再発を予防する治療が必要になってくるのですが、日常生活の中でも、再発を起こさないようにするために何かできることはないでしょうか。

今月号の特集は、そのような視点でまとめました。再発を起こす可能性がある7つの因子を取り上げています。

因子の1つとして挙げた「ワクチン接種」。最近、お問い合わせが増えてきました。使っている薬によっては打ってはいけないワクチンもあり、ワクチン接種のタイミングを考えた方がいい場合もあり、調べるのも大変なのではないかと思います。そこで、3疾患で使われる薬とワクチンの関係を、このような一覧表にまとめました。参考にしていただけると嬉しいです。

海外ニュース

「海外ニュース」は、数ある医学論文の中から編集委員がお勧めの論文をピックアップし、翻訳ボランティアさん(同志社大学)に簡単に和訳していただいたものを編集しています。

今回は特に編集に力を入れました。MSとNMOSDの論文は全体として濃い内容でした。それを限られた文字数に詰め込まなければならないため、和訳と原文を行ったり来たりして、誌面に取り上げるべき大事な部分を熟考しました。MOGADに関しては内容自体が難しく、いかに分かるように伝えるかが課題でした。

結果として3疾患とも、要点をしぼった記事が書けました。

AIが発達した今、外国語を瞬時に和訳できます。ですがAIの翻訳は分かりにくく、間違っていることもあります。このコーナーでは今後も、論文が何を言わんとしているかを伝えていけるよう、今回くらいに編集に力を入れていこうと思っています。

主治医との付き合い方「主治医への伝え方」

全10回の連載で、今月号は第5回「主治医への伝え方」です。

限られた診察時間内で満足できる診察を受けるために何かできることはないか、主治医との関係を壊さずに話を進めるために何か工夫できることはないか、そんな視点でまとめました。

私は多発性硬化症になって今年で30年、キャビンを始めて27年になります。この長い年月の中、数々の先生とお付き合いさせていただいて、先生に怒られたことも何度かあります。

そしてキャビンを通じて大勢の患者さんの話を聞かせていただく中、主治医との関係に支障を来す「地雷」があることに気付きました(地雷、は言い過ぎかもしれませんが)。

そういった経験から「伝え方の工夫例」を挙げてみました。あくまでも一例です。他のケースについても一緒に考えられるので、お困りの時はご連絡をいただければと思います。

ドクター・インタビュー

富山大学の中辻先生と、都立神経病院の蕨先生に話を伺わせていただきました。取材時間は30分前後です。その中から、読者さんに希望を持っていただけるような内容を絞り込んで記事を書いています。今回は特に、先生方の素敵で素晴らしい一面を記事にできたのではないかと思います。

医療相談(MOG抗体関連疾患)

MOGADは最近、いろいろなことが分かってきましたが、どのような人に予防治療が必要なのか、その場合はどのように治療するのかがごちゃごちゃしているかもしれません。

今年9月に「多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023」が発行されました。MOGADの記載も多々あります。その中から治療に関する部分をピックアップして、患者さんにとって理解しやすい表現で解説しました。

おわりに

以上、見どころをご紹介しました。

本号の購読を希望される方は10月29日(日)までにお申し込みください。30日(月)以降にお申し込みされた場合は、お申し込み時点で本号の在庫がある場合に限っての発送となりますので、確実にお読みになりたい方は恐れ入りますが29日(日)までにお願いします。
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なお、発送作業は30日(月)を予定しています。お届けまで今しばらくお待ちください。

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