視神経脊髄炎や多発性硬化症の1種ですか?
MOG抗体関連疾患(MOGAD)と視神経脊髄炎(NMOSD)と多発性硬化症(MS)は3つそれぞれ別の病気です。病気の起こり方が違います。MOGADとNMOSD、またMOGADとMSを合併することは、ほぼないと思われます。
寿命に影響しますか?
MOGADが直接の理由で寿命が短くなることは考えにくいです。
子供に遺伝しますか?
MOGADは、特定の遺伝子の異常によって起こる病気ではありません。これまでにMOGADの原因となる遺伝子は見出されておらず、MOGADが家族内で発症することは非常にまれです。
「MOG抗体が陰性になった=病気が治った」ということですか?
抗体が関与する病気において、抗体価が低くなっても、あるいは抗体が陰性になっても、病状は安定していない、ということがあります。MOGADにおいても同様かどうかは分かりません。治ったか治っていないか、現段階においては、はっきりしたことは分かりません。
「免疫力を強くする」というものには注意が必要ですか?
免疫を強くするとうたわれている市販薬や物品が市場にはあふれていますが、何が変わるのかについて定義もなく、証拠もない悪質商法の可能性があります。あなたのMOGADに悪影響を及ぼすかどうかは誰にも分かりません。免疫のしくみは複雑です。問題ないとは言い切れないので、手は出さない方がよいです。どうしても始めたい場合は必ず主治医に自分の気持ちを伝えてからにしてください。
治らないのに「治療」ってへんじゃないですか?
確かに「治療」には「病気を治す」「治癒」の意味がありますが、「症状の軽快のために行う医療行為」という意味もあります。MOGADで完治は期待できないためMSキャビンでは、「病状の軽快・安定化のために行う医療行為」をMOGADの治療と捉え、この言葉を使っています。
公開:2022年3月9日 更新:2022年4月27日
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